「水面に浮かんでいる物を回収する」
そのような技術を浮上物回収、または油を回収する際は浮上油回収と呼びます。
回収の対象は様々で、排水ピットに浮いた塗料カスやスラッジ。またはクーラントタンクに浮上する切削カスだったりと、様々な現場で「浮いたものを回収したい」というニーズがあります。
浮上油回収.comでは、そのようなニーズに対してのアプローチを含め「浮上物回収ってなに?」という方もわかりやすいように構成し、浮上物回収を計画するにあたり注意する点や成功事例なども含めて掲載しています。
切削スラッジが品質に悪影響する
工作機械では機械摩耗を抑えるために潤滑油・作動油を使用しますが、加工液として使用されている水溶性クーラント液は、90%以上が水のため、クーラントタンクに油が流入すると、比重差により油が浮上します。
残留した油はクーラント液を腐敗させ悪臭の発生原因になったり、オイルミストの発生やフィルターを目詰まりさせて、加工に悪影響を及ぼします。
その為、クーラントタンクの浮上油回収は定期的に行う必要があり、浮上油回収装置の扱いやすさや浮上油回収の正確性などを考慮し装置選定を行う必要があります。
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浮上スラッジを移送し別段で処理
排水ピットには様々な物が流入する可能性がありますが、ある程度予想が出来るもの、全く予想が出来ない物を含め、後段の排水処理や放流時にトラブルが起きないよう、浮上物を回収する必要があります。
例えば排水ピットに軍手が流入してしまい、移送ポンプ故障の原因となってしまうケースや、海岸近くの工場で高波時に海藻が流入し、困っているケースなどがあります。
また水処理の上であえて溶解物を浮上させ浮上物として回収し、専用の処理装置へ移送するというフローもあります。
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ピットに油が混入・河川に流出
河川へ油が流出する場合や、放流ピットに何らかの理由で油が流入した場合、そのまま放置しておくと大問題に繋がります。
緊急用として浮上油回収スキマーを常備している企業や、「たまに油が混入する」という場合はオイルポンプスキマーをピットへ設置し、リスクを最小限に抑える工夫が必要です。
もし河川での油流出による事故の場合、漏油に対しての保険加入率は低く、ほとんどの場合、数億円にのぼるその費用を全額事故の原因者が支払うという状況です。
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