失敗しない回収装置の選び方

3つの事項を押さえれば失敗しない

満を持して購入した回収装置が全く役に立たなかった・・・

そんな事にならないように、購入の前に検討することが沢山あります。

「浮上油回収装置」の関連メーカーは相当数あり、どのメーカーが自分に適しているのかの見極めも大変です。

そこで、「失敗しない」為に最低限抑えるべき事項を3つにまとめました。

3つの事項を明確にしておく事により購入してからの「使いづらい」「思った以上に回収効率が悪い」と言ったよくあるトラブルを未然防ぐことができます。

そして何よりも大切なのは、回収自体の「ここまで回収できれば成功」という目標を明確にしておくことで、メーカーを巻き込んだ対応がやりやすくなります。

 

回収装置の構成は大きく分けて

・移送機器(ポンプ)

・回収機器(漏斗型・スリット型)

・浮上装置(フロート)

以上で構成されます。移送機器であるポンプにも、移送可能な物や得意不得意があるので注意が必要です。特にスラリー(固形物)がどの程度移送できるのかは故障の頻度が大きく変わりますし対象液への耐蝕性も考慮しなければなりません。

回収装置としてパッケージングされた商品は、大きな需要に対して設計されたものがほとんどなので、自社の使用条件がピッタリ当てはまなければ、デモ機で試運転を行い選別を行うことをお勧めしますが、長く快適に使用する為には以下3つのポイントを押さえ、事前に自社の情報をまとめておくことが大切です。

 

まずは回収場所(現場)によって使える装置が変わってきます。狭い範囲の回収、広大な範囲の回収でどのような注意点があるかまとめました。

クーラントタンク・狭小スペース

クーラントタンクの浮上油・スラッジ回収の場合、水槽内の循環液も少量の為、単純に掃除機のようなバキュームで全てを抜き取り液を入れ替える方法と、循環ろ過できるタイプに分かれます。

クーラント液は油だけではなく切削スラッジも含まれている為、ある程度のスラッジに対応できるポンプを選定します。

研磨性のスラッジの場合、それ自体がポンプを摩耗させる可能性もあり、材質の選定は長く使う上で大切です。

また、フロート(浮き)のサイズがどうしても小さくなってしまう為、油やスラッジがフロート間にダムを作り、回収が連続的に出来なくなる可能性もある為、フロート間隔を調整できるタイプを選びましょう。

排水ピットなどの広大なスペース

排水ピットやプールなど広大なスペースの浮上油・浮上物回収には「浮上物回収ポンプスキマー」という、水中ポンプとフロートを組み合わせた装置が適しています。

水中ポンプを使用しており流量が多く(50L~400L/min等)とれます。その為ピット内の流体を確実に循環させます。

フロートとポンプは水面に対して追従する為、特に注意が必要なのは電源ケーブルと移送ホースの長さに余裕をもつことです。予想もしていない水位になった際にケーブルやホースが抜けたり切れたりするトラブルを防ぐためです。

またピットに枯れ葉など大きな異物が侵入する可能性が有る場合は、スキマーのポンプ部などに網状のカゴを付けるなどをし、ポンプ保護をしましょう。

回収対象によってはフロート形状の工夫やポンプが使用できない場合があります。「何をどこまで回収したいのか?」を予め明確化しておく事が大切です。

浮上油

浮上油(オイル)は比較的回収しやすい流体ですが、水槽の角やデッドスペースに溜まりやすく、水面に動きが少ないと角に溜まった油はいつまで経っても回収できないというケースがあります。その為、回収後の戻しの配管経路で水流を作り、工夫するなどが対策が必要です。

また、1でも触れましたがフロート間の狭い場所に油が膜を作り、ダムを形成し浮上油の回収効率が落ちることがあります。フロート間を広くすれば一時的に解決できますが、その場合も戻り配管で水流を作っておくことにより防止することが出来ます。

スラッジなど固形物

スラッジなどの固形物回収は、対象物の大きさや量を特定できる場合と、全く特定できない場合を分けて考える必要があります。

特定できる場合はスラッジ量と物性を踏まえ選定します。できればデモ機を使い、回収の可否を確認しておくことをお勧めします。

全く特定できない(色々な固形物が混じる可能性)場合、ポンプの異物通過径(どれくらいの異物を移送できるのか)を目安に考えます。基本的には異物通過径以下の物質なら移送可能です。但し、紐状(繊維状)の物は渦巻きポンプは苦手としているので要注意です。

見落としがちな点として流体の温度・腐食性は必ず確認するようにしてください。

回収装置を移動式にしたい、使う時だけ設置したい、など運用面での要求事項を明確にしておくことで現場の生産性向上に繋がります。

常時設置型

回収装置を設置固定するタイプはメンテナンススペースの確保に注意が必要です。

回収装置は必ずメンテナンスが必要な装置だと考えてください。摩耗による機械的な消耗もありますが、油の付着・堆積や突発的なスラッジによる故障を想定してのスペース・運用が望ましいです。

常時設置型は一度設置して運用を開始すると、しばらく誰も様子を見に来ないーという事がないように、レベルセンサと連動させたり警報アラーム、パトランプの設置などを行い、緊急時にすぐに対応できる制御にしておきましょう。

移動型

台車に載せて使う時にだけ設置したいーそんな運用法がこれにあたります。

常時固定設置するタイプと違い、メンテナンススペースを考慮する必要はありませんが、移動型はその都度ホースや電気配線をする必要がある為、ホースはカプラ式にするなど、運用面でのリクエストをメーカーへ要望しましょう。

特に電気配線は煩わしい上に事故にも繋がるので、できれば移動型の動力は圧縮エアーが望ましいです。

エアカプラを接続するだけで回収が始まり、手動バルブでエア量を調整できるようにすれば回収スピード(勢い)も簡単に可変することができます。

その際のポンプはエア駆動式ダイヤフラムポンプが多く使用されます。

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